K5(けーご)の競輪、自転車談義

人生はそろそろ打鐘周回へ…

自力若手の台頭【大垣記念G3】 寝坊から考える車券購入の鉄則

毎年この時期の開催は裏記念とよばれ、玄人しか買わないと言われている記念だ。

年間で最後のG1 競輪祭を控える為、GPが確定している選手や熾烈な賞金争いの渦中にいる選手はコンディショニングやピーキングを行う。

その為、SS不在どころか、有力なS1選手も少ないのです。それでもレース内外で見所があった裏開催でした。

それでも初日特選に選ばれた有力レーサーの中では世界銀メダリストで寛仁親王牌のファイナリストの河端や22年のヤンググランプリ王者菊池を筆頭に、成長目覚ましい松岡辰泰、志田龍星、青野将大などが選ばれた。

河端朋之

単騎から最終ストレートで素晴らしい末脚を見せた河端、シリーズの主役になるかと思ったが二次予選で大敗を喫し、早々に消えてしまった…負け戦でも見せ場なく。良い人すぎるのか、後ろを背負うとあまり良い走りができず、単騎のが良い走りをする河端である。

菊池岳仁

菊池は初日こそ9着だったが二日目につっぱり先行から2周先頭譲らず1着。強い勝ち方を見せた。好調そのままに準決勝では山雅を決勝に乗せる先行も自身は8着と敗退。結果的に山雅が優勝しているのでこの先行は活きた。シリーズ通しての敢闘は菊池と言っても良いのでは。

しかし、昨年ヤンググランプリ王者で裏開催だったので優勝を狙う走りをしても良かったのでは?とも。調子が良かっただけに少し勿体無いような気もする。イメージだが関東所属となると今後の記念でもなかなかラインに恵まれないような気もするが…

松岡辰泰

初日特選は中近勢と北日本勢のやりあったスキを冷静につき、さらには松村を裁くなどの動きも見せ、熊本勢でワンツーを決めた。

二次予選も1着、九州勢で決まりそうな雰囲気も一転、準決勝で敗退してしまった。

近年、元気のない九州勢を引っ張る若手は嘉永となっているが、さすがに嘉永だけでは太刀打ちできない。冷静なレースができ技術もある松岡がもう頭一つ出てくると九州に幅が広がるだろう。

志田龍星

初日特選メンバー相手に2周先行し4着に残るなどして、好調を見せた志田。準決勝では8番手最終ホームからカマシ、外を回され続けるもバックで先頭に立つ。最後は交わされるも強い姿を見せた。

地元の期待を背負い決勝でもカマシたが力及ばず…中部は選手層が薄く番手が松村という即席ラインというのも原因だろう。

中部が育つには全体的な底上げ、またはマンパワーのある若手の台頭などの起爆剤があれば良いのだが…

青野将大

直近4ヶ月でバック回数17回と素晴らしい成績の青野もこういった裏開催で結果を出すのはとても重要である。

普段レースでは漢気あふれる走りからファンも多くいるが、その点、大きな大会では自己犠牲を伴っていることが多く、実力と結果が伴っていないのも事実だ。

順調に勝ち上がり、決勝へと駒を進めた青野。決勝には南関が3人勝ち上がり、当然先頭は青野だ。打鐘から先頭に出てホームでは志田と少し踏み合うもすかさず引いて番手確保。

位置絶好!と思いきや、かなり早い仕掛けで先頭に立つとゴール前、番手の山雅に差され2着…

あと少し、ほんの少しだけ仕掛けを遅らせたら勝ったのは青野だろう。後ろの山雅とのゴール勝負を選んだ青野、どこまでも仲間思いの青野であった。

勝負の世界は結果が全てという人もいる。これが青野の弱さでもあるのかもしれない。時には、とくに勝負時には非情さも必要になる。今、青野に足りないのは非情さなのかもしれない。いや、青野の問題にするのはあまりにも軽薄だ。南関の先輩たち、マーク屋こそここに注目すべきではないだろうか?南関こそ非情になってはいけない。

深谷と一緒に走ってほしい…

若手の活躍多き大垣記念

シリーズ通して、若手の斡旋が多い開催だったが、若手自力選手の良いところが見えた良い開催であった。

 

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開催中に珍事件?

大垣記念開催中に珍事件というべきかどうかわからないが、車券購入に関わる前例ができてしまった。

ケガや病気ではなく内輪揉めによる連携解除です。今までも揉め事や好き嫌いで連携しないということは少なからずあった。

今回、問題だったのは発走直前だったということです。

事件は発走直前1時間前

前日には北日本3車結束で。小笠原光–佐藤友和–川津悠揮とコメントを出していたにもか関わらず、佐藤友和が発走約1時間前に公式に連携解除を申し出たというのだ。

場内放送やCS放送でも注意をした。当たり前だが返金はない。

レースは佐藤は2着に入るも小笠原が終始最後方にとどまり8着…

原因

原因は小笠原が寝坊してアップの時間に来なかったということだが、普段から許し難いことが多々あったようだが…真相はいかに。小笠原側からはすみませんという謝罪の投稿はあったもののコメントはなど見つかっていない。

師弟関係をも解除

2人は師弟関係であったが、数日後のKEIRIN.jpのお互いの紹介の師弟欄からお互いの名前が消えていた…

コメント・並びの重要性

今回なぜこのようなことが事件とされているのか。

それは競輪においてコメントや並びほど重要なものはないからに他なりません。競輪はライン戦であるため、個人の力よりラインの関係性、相性をもとにラインの力を測ります。作戦や展開予想もラインありきです。

並びやコメントは前日から発表され、それをもとに前日から車券購入もできるわけですが、今回のように直前にこういった発表があるとレース全てが変わるわけです。今回の連携解除は北日本であったが、このレースに出走する全ての選手と全てのラインに影響があるのです。連携解除前に車券購入してはずした人は納得いかないでしょう。

あくまで並び予想

そもそもラインというもの自体は正式に決まっているものでもない。競輪はあくまでも個人戦ということと、並びのまま走らなくてはいけないというルールもない。出走表を見ると並びが必ずと言っていいほど載っているが目を凝らして見てみると”並び予想”と書いてある。そう、並びですら予想なんです。

並びを壊す方法として競りと言う戦線布告もあるが、昨年のグランプリで見せた松浦の奇襲とも言える競だってある。競りと戦線布告しときながら競らない選手だっている。

コメントは伝え方や切り取り方に気を付ける

コメントと走りが違うなんてよくある。

なんて言うと身も蓋もないし、競輪はすぐ八百長だなんだという騒ぎになってしまう。これは決して嘘をついているわけではないだろう。記者、メディアと我々ファンのすれ違いによって起こることでしょう。コメント欄を見てみるととてもスペースが小さく限られているのである。最低限の文字で伝えようとすると勘違いで伝わってしまうことが多いのです。

※これに関しては改善できる部分でもあるし、ネット出走表であれば改善はすぐ行えるはずなので実施してもらいたい。

コメントは選手の口から出たもの(映像として確認できるもの)が一番信用性が高いでしょう。

選手の中にはコメントの残し方やメディアの中にも書き方や載せ方に問題があるケースもあります。

選手のSNSなどフォローして普段の様子を見ておくことや、自分に合うメディアを探すのもひとつ対策になるでしょう。コメントを多く長く掲載しているメディアもあります。

 

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