K5(けーご)の競輪、自転車談義

人生はそろそろ打鐘周回へ…

見事、復活脇本 四日市記念【G3】泗水杯争奪戦

今年の8月のオールスターでの落車…それも準決勝勝ち上がりが確定している特選での出来事、代償はとても大きかった。

右肋骨骨折、右肩甲骨骨折、肺気胸という大怪我だった。

ただの復帰ではなく復活した脇本

今年は復帰は厳しいと思われたが、3ヶ月後の11月四日市記念で復帰を遂げた。

アスリート、いや自転車選手の復帰はなぜか早い…根拠はわからないが他のスポーツに比べ自転車選手のケガからの復帰が他のスポーツのアスリートに比べ早いのは気のせいではない気がする。

観衆はもう少し復帰戦のようなレースであると予想していたはずだ、オッズもいつもの脇本という人気ではなかったからだ。

初日

三谷、南をつけ打鐘前から先行、隊列は一列棒状から4コーナーまでほぼ乱れることなく決着…

最後、三谷に差されたものの相手はGP王者3人にタイトルホルダー3人という申し分ない相手にこのレースはもはや復帰ではなく復活と言っていいだろう。

二日目

二日目は捲りで決めた。それも2着に4車身差の一番時計。

初日は特選なのでどんな結果になっても勝ち上がれるので先行、二日目は勝てる可能性一番高いと自身判断した捲りだったのではないかと。本人もレースでどこまでできるのか確かめられただろう。納得はいっていない様子だったが、見てる限りではどちらも問題ないと思えた。

いずれにせよ3ヶ月前に大怪我を負った選手とは思えない強さだった。

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心配すべきは脇本ではない…

脇本の活躍に目を奪われたが、実に深刻な状態の選手がいた。

平原、新田、そして山口拳矢だ。平原、新田の2人は今年思うような結果がでていない。奮起してもらいたところだが…

平原康多

前が先行したにも関わらず、活かすどころか見殺し、そして共倒れだ。これでは平原と同じ番組になった自力選手はハズレくじになってしまう。SSとしても記念の二次予選で敗退するなどあってはならないことだろう。

新田祐大

準決勝でイン粘りを見せてそのまま内に沈むというSSらしからぬ負け方、翌日の負け戦では外を回るも惨敗。

山口拳矢

来季はSSである。記念の二次予選で敗退していい訳が無い。

SSは負け方もSSでなくてはならないし、今以上にマークもされるのはわかりきっている。”単純な強さだけ”でやっていけないのがSSだろう。浅井がレース後のインタビューで「中部の若手に言いたい。僕にでもできることを若手ができないとダメでしょう。」とインタビュアーであった山口幸二氏に言ったのはとても意味深である。

自力で優勝

決勝はGP王者3人が並ぶ。SSは脇本のみ。

脇本に和田健太郎、そして2連覇と地元の期待がかかる浅井。

脇本は南と近畿ライン、和田は坂井洋と即席ライン。浅井は自力でラインの先頭となった。

ここまでの強さを見て初日とは大きく変わり三連単15番人気まで1着脇本が並ぶ強さだったが、各ラインが脇本警戒の中、打鐘まで誘導がいる展開に坂井が誘導を切りホームから先行。脇本が2コーナー終わりから仕掛けるも、これを浅井がしっかり見ていた。合わせるように捲りでて、2センターでは脇本を力尽きさせた。捲りのが自信があったのは今節を見るとわかるが、初日に見せていた先行をした方がラインとしての結果はよかっただろう。事実、番手南は最後方から4着まで伸びている。

3コーナーでは外、先頭に並ぶと直線鋭い脚を見せた浅井が優勝した。最後の脚は地元の力が宿ったのでは?と思うような鋭さであった。39歳自力で地元記念制覇。まだまだやれることはたくさんありそうだ。

中部の若手は浅井に引っ込んでてもらうような強さを普段から示す必要がありそうだ。

分かれたSSの強さ、ピーキングの難しさ

年内最後のG1として競輪祭を迎えるこの時期はピーキングとして直前の開催を欠場する選手が目立つ。ピーキングはアスリートとしてとても難しいスキルの一つである。それでも選手として、SSとしてレースに参戦した選手は、そういう意味では責務を果たしているのかもしれないし、競輪祭が控えているこの時期、どうレースすれば良いのかという苦悩もあっただろう。難しい開催だったのは間違いない。

ケガ明けで復帰しただけでなく強さを見せたSS、二次予選で敗退した、準決勝でらしからぬ負け、いつも以上にSSとしての苦悩が垣間見えた開催であった。

 

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