K5(けーご)の競輪、自転車談義

人生はそろそろ打鐘周回へ…

見どころ 第65回競輪祭【G1】

”本気で獲りたい。そうなると新田さんの番手が一番優勝に近いと思った。”

昨年このコメントを残し、北日本が一致団結し見事優勝した新山。

それにより新山がGP出場、北日本SS4人という最強布陣で挑んだGPはなんと惨敗。

そして迎えた23年。北日本のSS4人はここまでタイトルなし、どころか新山を含む3人がSS陥落の危機である。

グランプリとS級S班をつかむのは誰なのか。最後のG1 競輪祭が開幕。

 

 

競輪祭は競輪発祥を記念して創設された特別競輪でその歴史は1951年まで遡ります。

第65回競輪祭は11月21日から26日までの6日間の、小倉競輪場にてナイターで開催されます。

小倉競輪場の特徴

小倉競輪場は北九州メディアドームにあり、一番の特徴はドーム、屋内ということでしょう。屋内で行われる唯一の特別競輪です。

天候に左右されない

大きな影響は無風ということ、そして気温や走路も一定であり、悪天候での競争はないということだ。

板張りバンク

板張りは軽く、スピードがでやすいので高速化する傾向にある。

さらにカントがきつくても有名で3コーナーからは上りになることと、高速板張りバンクなので外に膨らみやすい。

有利不利な選手の特徴

3コーナーから上りでカントがきつく高速化による外の膨らみをふまえると捲りが決まりずらいでしょう。先行選手の番手がブロックや牽制時にそのまま外に膨らみ最後差せないなんてこともよくあります。

無風、板張りといった大きな特徴を活かせる選手といえばやはり先行選手でしょう。普段の決まり手が逃げの選手は注目です。そして普段先行選手がいかに風を切っているか、風を切ることの偉大さがよくわかるはずです。

さらに、屋内バンクでの戦いに慣れている選手、つまりホームバンクや練習で小倉、前橋、伊豆、千葉を使用している選手や、PIST6に参戦している選手などに注目してみるのも良いと思います。

小倉けいりんマスコット”かねりん”

出走条件

競輪祭ならではの出走条件として

・最低出走が24以上

サマーナイトフェスティバル決勝進出者

・4日制G3の3着まで入着回数上位者

なんといってもG3の競争結果が組み込まれているのは競輪祭ならではの条件であり、大きなレースで結果を残している選手が集まるということは、レースがとても混戦になることが予想されるでしょう。

勝ち上がり方式

初日特選がありません。SSであろうともシードはなく、有利に進めることは許されず、全員が一次予選スタートです。一次予選は2走行い、ポイント制を採用。

一次予選のポイント

このようになっている。予選競争2で好順位を残した方が、良い得点になっている。

二次予選

一次予選のポイント上位9名 → ダイヤモンドレース

 ※二次予選シードとなり9名全員が準決勝進出

一次予選ポイント上位10〜36名 → 二次予選A

一次予選ポイント上位37〜63名 → 二次予選B

準決勝

ダイヤモンドレース出場者9名

二次予選A 1〜4着の12名

二次予選B 1〜2着の6名

決勝

準決勝1〜3着の9名

注目選手

現SSで陥落危機にある新田祐大、守澤太志、平原康多はSS生き残りをかけてこの競輪祭でよい結果を残すしかありません。

新山響平も賞金ランキング9位というところで、10位以下の選手が競輪祭を勝った場合には陥落という崖っぷちの状況です。2連覇達成を狙って頑張ってほしいです。

犬伏湧也

今年G1優出3回と非常に状態が良く、グランプリに名前を連ねても全く不自然ではありません。今年は中四国の松浦と清水がグランプリ出場が濃厚なだけあって地区としても犬伏がグランプリに乗ることと、SSとしてレースすることになれば、来年松浦、清水にとっても非常に大きいのである。犬伏が決勝に乗れば昨年の新山のように”番手犬伏”も十分に考えられるでしょう。

嘉永泰斗

地元九州の若きエース。バンクレコードによる記念優勝に特別競輪で優出など今年の実績は文句なし。地元の声援も後押しするでしょう。

嘉永も犬伏同様、優出すれば”番手嘉永”も考えられるが、九州にはそれをできる自力選手がいないのである。もちろん素晴らしい自力選手はたくさんいるが、自分が前駆けるよ。嘉永を優勝させよう。という余裕のある選手がいないのです…ここが犬伏との大きな違いでしょう。

渡部幸訓

驚いたかもしれませんが、寛仁親王牌3着と実力は申し分なく、直前のF1戦での動きは非常に良く仕上がっていました。ダークホース的な位置付けになっていますが、北日本は選手層が厚く、自力選手も豊富にいるのでチャンスは十分にあるでしょう。

賞金

優勝賞金は4500万円

※昨年は4057万円なので大幅アップということに。

昨年新山が優勝して開催前賞金ランキング9位の清水裕友が逆転されSSとGPから漏れたように今年も逆転の可能性は十分にあります。

決勝は4着まで1000万越えの賞金ということは賞金争いとしても非常に大きい。今現在、圏内の選手でも予選から少しでも上の順位で上積みすることが重要になることでしょう。賞金争いとしても予選から目が離せません。

 

GPに向け最後の戦いが始まります。