K5(けーご)の競輪、自転車談義

人生はそろそろ打鐘周回へ…

見どころ 第39回共同通信社杯【G2】

2023年の共同通信社杯は9/15~18の4日間、青森競輪場で行われます。青森での開催は初。特別競輪開催については2009年の寛仁親王牌以来14年ぶりとなる。

青森競輪場の特徴と他の特別競輪では見られない共同通信社杯ならではの見どころについて紹介しよう。

青森競輪場の特徴

バンク周400mでカントがキツく直線が長いため、追い込み選手に有利と言われている。捲りは2角から3角にかけて仕掛けるのが良いだろう。

直前のラジオ番組に出演した守澤太志は立川に似ていて、バンクはとても重くスピードが出ないバンクと紹介していた。

 

共同通信社とは?

全国の新聞社、NHKが組織する社団法人として設立され、国内外のニュースを日本語や英語で報道し、日本を代表する総合国際通信社である。

とされている、つまり公正公平な報道をする国の報道機関といったところですかね。公営競技のスポンサーとしてはふさわしいですが、G1でない。

 

共同通信社杯の大きな特徴

未来のスター選手を目指す登竜門となるように若手選手が多く選抜されます。

となっていて特徴のひとつとされています。

若手が選考されるような選考基準になっています。そして勝ち上がりやすくなっている。

選考基準

選考月 7月

最低出走回数 24走

開催時S級在籍

⑴S級S班在籍者

⑵直近前回オリンピック自転車競技メダリスト

⑶選手選考対象期間において2ヶ月以上JCFトラック種目強化指定に所属した者

⑷スポンサー推薦3名以内

⑸ ⑴~⑷を除く107期以降の各期卒業の選手のうち、平均得点上位者から順次25名

⑹ F1決勝1~3位回数上位者

⑺平均競争得点上位者     である。

主な若手出場選手

山口拳矢(岐阜=117期)

佐々木悠葵(群馬=115期)

町田太我(広島=117期)

吉田有希(茨城=119期)

伊藤颯馬(沖縄=115期)

松本貴治(愛媛=111期) 他

ナショナルチームからは寺崎浩平(福井=117期)と山崎賢斗(長崎=111期)が選出されています。

S級S班9名は出場ですが、オールスター競輪の落車の影響で脇本と松浦は欠場が決定しています。

地元S級S班新山響平に期待

なんと言っても注目は地元のエース。S班、新山響平(107期)でしょう。前述しましたが直線長く追い込み向けのバンクではあるものの、それでも先行で勝てる力はあるでしょう。地元の期待も十分。本人もここに向けてトレーニングと調整をしてきている。とのコメントも残している。

スポンサー推薦

共同通信社杯では3名の共同通信社(スポンサー)推薦の枠があり今年は以下の3名が選出。

永澤剛(青森=91期)

成田和也(福島=88期)

橋本壮史(茨城=119期)

なぜこの3名なのか。は謎…

107期以降は1名。地元1名にしろ、成田はなぜ推薦されたのか。

勝ち上がり方式

まず初日特選(シード番組)がありません。多くの特別競輪では決勝へ進出しやすいシード枠レースがありません。全員が平等な条件で予選スタートし、優勝を狙います。S級S班だろうと特別扱いされず初日から大敗すれば予選敗退の可能性があります。

 

一次予選 1~3位  27名 → 二次予選A 1~5位 15名 → 準決勝

一次予選 3~6位 36名 → 二次予選B 1~3位 12名 → 準決勝

準決勝1~3位 9名 → 決勝

 

自動番組

一次予選は選考順位、二次予選は初日の着順により自動で番組編成されます。

つまり主催者、人による番組編成が行われないのです。通常番組屋が地区や脚質、戦法など考慮し、偏りが無いように番組編成を行います。記念などは地元を優勝させるためにあえて偏って編成することもあり、若手が前で地区の先輩のために駆けることが多いのも通常の番組編成です。

その為、意外な連携や単騎、別線での対戦が実現、そして番狂わせも予想されます。もちろん若手が勝ち上がることも珍しくありません。

数年前の開催では、同地区の自力選手が4名対戦なんてこともあり、共同通信社杯ならではのレースが見られました。

賞金

決勝の賞金は以下の通り

1着  2,600万円

2着  1,326万円

3着  741万円

4着  421万円

5着  311万円

6着  257万円

7着  243万円

8着  229万円

9着  216万円

後半戦に入り賞金争いも熾烈になっているので、もちろん特別競輪での賞金加算はとても大きく関わってくる。特にGP出場圏内の9位付近の選手に注目。

現在の賞金ランキング

1位 古性優作 1億7078万円

2位 山口拳矢 1億2293万円

3位 眞杉匠  1億0134万円

4位 佐藤慎太郎 9908万円

5位 松浦悠士 8891万円

6位 脇本雄太 8059万円

7位 清水裕友 7782万円

 

8位 新山響平 5479万円

9位 新田祐大 5429万円

10位 守澤太志 5420万円

11位 山田庸平 5271万円

12位 犬伏湧也 4992万円

13位 郡司浩平 4837万円

14位 深谷知広 4703万円

15位 三谷竜生 4602万円

今後の賞金ランキングの展望

8位新山の5479万円から15位三谷の4602万円までその差、約900万円。

8~15位の誰かから優勝者が出るとGP出場、S級S班を懸けた戦いがさらに熾烈なものとなり、寛仁親王牌競輪祭と続き、ますます面白くなりそうだ。