K5(けーご)の競輪、自転車談義

人生はそろそろ打鐘周回へ…

史上初!橋本英也快挙!ブルージャージ獲得!

10月21日にスペイン・マヨルカUCIトラック チャンピオンズリーグ2023のラウンド1行われました。

エンデュランスカテゴリーで出走の橋本はスクラッチでいきなり優勝、エリミネーションでは5位の橋本は獲得ポイントで総合トップになり、なんと総合リーダーの証であるブルージャージを獲得。これは日本人初の快挙です。

クラッチ 1位

まず最初に行われたのはスクラッチ

クラッチはバンクで行われるロードレースとも言われていて全員が同時にスタートし、指定数(距離)周回し、最初にゴールした者が勝利という単純明快なルールです。

指定周回と記したのは訳があり、レース毎、それも予選、決勝によっても違うからです。UCIの規定では15km以上(250mバンク60周)ですが、チャンピオンズリーグでは18名、予選なし、5km(20周)で行われました。

予選もなく距離が短くなればなるほどスピードがゆるまず、高速レースが展開され橋本にとっては不利になるかと思われたが、橋本はスタートから前々でレースを展開。残り15周時点で集団から橋本を含む5名が抜け出し、途中2名が合流し7名で逃げを形成し7名はみるみる速度をあげ、なんと残り4周時点で集団をラップ(周回遅れ)この時点で逃げの7名から勝者が決まる展開だったが、7名が集団に合流しゴールラインを切った時点では7名がどこにいるのかわからない状況であったが、集団合流後も前々に展開した橋本は5番目に入線。

前の4名は逃げに乗っていない4名だった為、橋本の優勝が決まりました。

レース後、橋本は「(逃げをうち)積極的に動けた。最後は見合っていたスキをつき、良いタイミングで抜けられた」とコメント。

エリミネーション 5位

エリミネーションは橋本が得意としている種目の一つであり、世界選手権も出場している。

1人目の敗退が決まった開始直後、大量の集団落車が起こりました。

橋本はこの落車に巻き込まれず、大きなアドバンテージを得たと言っても良いでしょう。

レースは中断、トラックの修復作業などが必要になるほどであった。それでも橋本は終始リラックスした様子でレース再開後も集中を切らすことなくレースを進めた。

脚の消耗に臆することなく先頭をひいたり、下げて後方から外を上がってく様子が沢山みることが出来た。

残り5人となった時、後方に下げたタイミングで他の4人に加速され内側に包まれエリミネート…これはロードレースなどでよく見られるその集団で強い選手からふるい落とす時に使う他チーム同士が即席的に協力するチームプレイにも見えた。

総合首位

クラッチ優勝とエリミネーション5位で総合トップとなった橋本。なんと日本人初の

個人総合リーダーの証、リーダージャージのブルージャージを獲得!

世界のトップ選手が集まる中で個人総合1位という最高の結果で第1ラウンドを締めくくりました。そして次戦の第2ラウンドに橋本はブルージャージを着てレースを走ります。世界戦で個人総合リーダージャージを着て戦う日本人はとても誇らしいですし、やはり競輪発祥の日本はトラック総合リーダーがとても似合う。

もちろん最終ステージ終了後もこのブルージャージを着ていてほしい。

リザルト

2023 UCIトラックチャンピオンズリーグ 第1ラウンド終了時点のリザルト
1位 橋本英也(日本)31pts
2位 Dylan BIBIC(カナダ)25pts
3位 Tuur DENS(ベルギー)24pts