K5(けーご)の競輪、自転車談義

人生はそろそろ打鐘周回へ…

KEIRINグランプリ2023

年末の大一番KEIRINグランプリ。優勝賞金1億円以上という金額の大きさや、その年のG1勝者と賞金上位者、9名ベストナインの戦いから競輪界最高峰のレースと言われています。

競輪界にとどまらず、全世界にたくさんある自転車競技の中で世界一賞金が高いのが、KEIRINグランプリなのです。参考までにあのツールドフランスで個人総合優勝者で約5000万円程度。実はここにも競輪の良さがたくさん詰まっているのです。話すと長くなるのでまた別の機会に…

〇〇決定戦?きっかけ?お祭りレース?

勝者にはグランプリレーサーの冠がつきますし、大きな賭け金が動くこともあり、ここに賭けているという選手やファンも多い。

個人的には賞金王や最速を決定するという見方というよりはお祭りレースという感覚が強い。

純粋に競輪という競技を楽しむにはこの一発勝負というレース方式は面白味に欠ける。競輪の最速や最強を決定するにはラインという存在を無視できないし、個人やラインの勝ち上がり、並びなどの複雑な要素をたくさん含んでいるし、それが競輪の面白さだからだ。

とはいえ初めてみる人やきっかけとしてKEIRINグランプリは重要な役割を果たしているし、その年の最後に行われるので、一年間の戦いが予選という見方もあるでしょう。

さまざまな楽しみ方ができるのがKEIRINグランプリ。

 

ヤンググランプリ

グランプリシリーズ第一戦はヤンググランプリ。

ヤンググランプリは開催当年、前年、前々年と3期にデビューした選手で競争得点上位者が出走する。賞金は470万円でレースグレードとしてはG2扱いである。

注目は記念や特別戦線でも大活躍の北井佑季や犬伏湧也。ナショナル勢から太田海也と中野慎詞の4人。普段自力でやっている選手やナショナル勢が多く選出されるので力と力の戦いになりやすく、インターナショナルルールのケイリンに近いレースになることが多い。

普段ラインを背負って先行レースする選手は単騎としては迷いが出る可能性があり、一方でナショナル勢はラインを背負うことが多くないので中野か犬伏に展開が向くかと思ったが、中野は早めに前にでたのが仇となり、内に包まれてしまった。

赤板からは犬伏と太田海也のマッチレースとなった。太田は約1周外を回されたにも関わらず、太田海也が犬伏を叩きそのまま勝ち切るレースとなった。

G1優出3回を誇る犬伏はケタ違いのフィジカルでここまでやってきたと言っても過言ではないだろう。その犬伏を力でねじ伏せた太田の強さもまたフィジカルであった。

犬伏はレース後のコメントで脚余してしまった。といっていたが見てる限りはそうは見えなかった…いや内側を走って叩かれて脚を余すとはあってはならないと思う。

むしろ負け惜しみなら安心、本当に脚を余していたなら2024シーズンは心配である…

 

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ガールズグランプリ

グランプリシリーズ第二戦はガールズグランプリ。

ヤングと違い、レースグレードがGPというもののガールズグランプリの賞金は700万円でグランプリと比較すると見劣りするのは否めない。最速や最強の決定戦という位置付けには1番相応しいのがガールズグランプリのような気がする。

競輪祭で物議を醸した敗戦があった佐藤水菜だが、グランプリでも圧倒的1番人気になった。

レースは初手から佐藤水菜を3番手の絶好位置に収まり、そこからレースはほぼ動くことなく佐藤水菜あっさり捲り、グランプリ初制覇となった。

そこからレースはほぼ動くことなく。と表したのは誰が見ても佐藤水菜3番手は勝ち目が低くなるのは明白、初手から3番手に収まっていたので何かしら抵抗はできたのではないだろうか?佐藤水菜が動いてからでは、時すでに遅し。他6人は誰かしら動くだろう。という気持ちが他6人にあったとしか思えない。

たしかにガールズは単騎戦なので動きを見せると不利になりやすいので動きづらいのも事実。誰かが動いてくれ。という気持ちもわかるが、奇しくも競輪祭もグランプリも似たようなメンバーで似たような負け方をしているではないか。

競輪祭ではレース後に「あぁなるだろうな」とコメントした選手がいたがそう思っていたならレース中に何かしら抵抗はできただろう。そう思って何もぜず、誰かが動くのを待って、結果負けて、そのコメントは意味を成さないだろう。なんの為に周回があるのか?このままだとガールズケイリン自体がつまらなくなってしまいかねない。

さらにグランプリやG1などのビッグレースに慣れているのはやはり世界戦を戦っているナショナル勢だろう。G1こそ新設されたものの結果的に国内で戦っている選手はビッグレースでは消極的になり結果的に負けてしまっている。

 

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グランプリ

KEIRINグランプリ。選ばれし9人の戦いである。賞金は言わずもがな賞金1億3700万円。

新山のつっぱり、脇本のカマシ深谷の捲り、松浦の切り替え、眞杉の末脚とそれぞれの良さがでた、見どころはたくさんあり、グランプリらしいといえばグランプリらしい熱い戦いであった。

新山はSSになり迷い、スランプになった時期もあったが自分の走りを貫き、グランプリでもその走りを魅せてくれた。そのスタイルは現代のスピード競輪の象徴でもある。つっぱり先行というブームを(という表現が正しいかどうかわからないが…)巻き起こした。スピード競輪では一つの成功法になりつつある。無論、脚があることが絶対条件である。

グランプリでも脇本を苦しめたのは間違いない。競輪に限らず勝負事に たら、れば、もし、はないが、もし突っ張っていれば新山の勝利もあったかもしれない。

新山を叩いた脇本はここでかなりの脚を消耗したのはレース結果からもわかる。古性に絶対有利の展開だったが…

深谷はこの新山と脇本のやりあいを想定していたのだろう。新山がつっぱりに成功しても脇本が叩いたとしてもその瞬間から捲ろうと決めていたような捲りであった。

スタートを見ても5番車でありながら北日本の後ろにつけようというのが見て取れるスタートであった。

清水も深谷と同じ考えだったかもしれない。しかし位置が悪く、仕掛けるタイミングも早くなってしまった。そこで深谷に切り替えたのが松浦であった。単騎深谷の番手に入ることに成功。深谷の強烈なスピードに乗り最後は深谷を差し、グランプリ初制覇である。

悲願のグランプリ制覇である。トレーニング以外にも食べ物などに制限し、ケガに苦しみ、戦い抜いた1年。

勝利者インタビューでは男泣きを見せた。この男泣きに感動したファンも多くいたのではないだろうか…

眞杉は車番的に北日本の後ろが想定され、まさに深谷の仕掛けを眞杉がやると思っていた人も多かったのではないだろうか?実際、眞杉は人気になっていた。深谷のスタートが良すぎたため後方からになったが強烈な脚で古性さえも抜く3着。この脚を見れば2024年も活躍間違いなさそうである。

各々思うことはあるだろうが、個人的にSS 9人による一発勝負で最速や最強の決定戦というにはやはり少し無理があるだろう。2023年の最強や最速を決めるとするのであれば、1年間大きく戦線を離脱することもなく、同一年でG1を3勝をした古性優作ではないだろうか。

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2024への明暗分けた広島記念【G3】ひろしまピースカップ in 玉野

 今年は広島競輪場の改装工事の為、玉野で行われた広島記念。

昨年はグランプリ出場直前に地元の松浦が優勝したが今年は斡旋されていない。代わりに地元、期待のホープである町田太我がその期待と重責と背負うことになった。

SSからは新田祐大と守澤が斡旋された。2人はこの開催を最後に赤パンを脱ぐことが決まっているので見納めになる。

注目はSS2人と地元の町田と競輪祭優出、先日の伊東でも良い動きをしていた松井宏佑である。…と思われた。

新田祐大

初日特選のカマシは最後こそ交わされたが、良いスピードに乗っていた。

二次予選も佐々木のカマシに合わせ、二番手に収まらず残り1周から前にでた。レース運びとしては正直、微妙だ。佐々木の番手に収まっていれば勝てる可能性は高かったはず。結果はさておき、叩かれた直後、残り1周から叩き返すということは上出来を意味する意外ないだろう。レース作りは相変わらずだが、積極性が出せれば力はまだまだ健在である。

準決勝も得意の?イン抜き、イン粘りで近畿勢を捌き三番手からの捲りは橋本に捌かれ後方に沈んだが、番手の大槻がその内をついたことで結果的には大槻を決勝に送り込むこととなった。

新田は晩年、番手で活躍できるのか?なんて囁かれているがまだ37歳。番手というより積極性と自在性を高め、レースメイクのスキルを磨くことで自力でさらに一花咲かせそうな可能性を感じた開催であった。

守澤太志

自力に転じて別府記念二連覇を決め、好調維持でこの開催を迎え、順調に準決勝まで勝ち上がったが準決勝では浅井の捲りをブロックを狙ったところ、他2名を巻き込む落車。斜行による失格で今年最後のレースが終わってしまった。

前回の別府記念こそ優勝したものの、落車と怪我で悩まされた守澤の今年1年を表したような締めくくりであった…

さらに、この失格で守澤は直近4ヶ月事故点が150点以上になり、24年の4月5月が斡旋停止となり、日本選手権競輪の出場機会も失った…

日本選手権競輪は賞金が高く、賞金ランキングへの影響は大きいのは言うまでもなく、SS復帰へ既に黄色信号が点った…

松井宏佑

競輪祭から動きがよく好調維持していた松井は初日特選では見せ場なく8着に沈むも、二次予選のホームで関東勢に三番手を狙われるも冷静に一度下げ6番手から捲り、8車身差の快勝を決めた。

松井も新田によく似ている。力は十分あるのにレースメイクが不得意であり展開が向けば楽々勝てるが、展開次第では精彩を欠いたり準決勝、決勝になると敗退が目立つ。

今節でも準決勝、打鐘で蓋された状況で不注意、過失走行による落車、失格となってしまった。二次予選同様に冷静に一度下げても十分勝負できた思う。

もったいないという一言に尽きる。力でねじ伏せられるのはせいぜい記念までと言ったところか。特別競輪となればもっと難しいだろう。しかしそれが競輪のおもしろいところでもある。

町田太我

シリーズ通して1番強さが際立っていた。特選漏れした町田は一次予選からの戦いとなったが、一次予選では打鐘からカマシ、他を寄せ付けず1着。続く二次予選では打鐘からのカマシを狙ったが警戒され封じられるも冷静に捲りに転じ2着まで捲りあげた。続く準決勝ではイン切りから叩いてそのまま2周先行して逃げ切り。戦法の幅を見せつけ強い勝ち方で決勝まで勝ち上がった。

開催こそ違うものの、地元記念ということで決勝は期待を集めた。決勝には野口もいたため先行争いで共倒れの可能性もあるので捲りに構えるか?と思われた。

しかし、今節の町田は気持ちも強かった。前受けから野口に叩かれた後、打鐘で勝負にいき叩き返し、先行にでた。敗れはしたものの開催を通して町田太我のフィジカルとメンタルの強さが両方見えた。

 

優勝は山田庸平

初日特選も単騎で3番手をとり、抜け出し1着。

決勝も町田の後ろから、冷静に見きわめ中部勢に切り替え浅井を差し優勝した。

寛仁親王牌の落車失格から調子を落とし、F1でも勝てない日が続いたが、ここで完全優勝。完全復活と見て良いだろう。2024年は良いスタートが切れそうである。

2024の明暗を分けた広島記念

グランプリ前最後の記念ということで最終出走という選手が多く、良い締めくくりから来年へと繋げたい一戦であったが、それぞれ明暗が分かれた開催になった。

それぞれの課題は克服し飛躍することはできるのか。それとも大衆が思っている課題と本人の取り組むレースが違うことももちろんある。

いま好調の選手はさらなる飛躍があるのか?それとも一つのレース、アクシデントで好調から不調へなることも珍しくない。いずれにせよ2024シーズンも目が離せないのは間違いないだろう。

 

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九州の結束?結束とは? 佐世保記念【G3】九十九島賞争奪戦

九州のボスやドンと呼ばれ親しまれてきた荒井崇博。

これまで佐賀所属でやってきたが、2022年に通算500勝達成時のインタビューで出身地である長崎へと移籍を表明した。

時に、九州には他地区に比べ同県と同じくらい”九州地区”としての絆の強さと感じることがある。なのでこの荒井の移籍はなんの影響もないと思っていた…

荒井の存在感、九州地区としての絆の強さ、これは他の人にはどう映ったのか。

移籍後初めての地元記念なり、前検日から気合が入っていた。

初日特選 まさかのアクシデント

初日特選に乗れることが決まった荒井にまさかのアクシデント発生。

特選で前を任せることになった嘉永がインフルエンザで欠場ということだった。

前を失った荒井はなんと北井の後ろに回ることになった。

荒井が北井についていけるか?などと言われたが二車単 荒井–北井で9.9倍 北井–荒井で16.4倍は地元であることに荒井への期待の表れだった。

荒井は打鐘からカマシた北井についていき、最後差すというなんとも荒井らしい。勝ち方で期待に応えたのであった。

レース後は2車だったので内から抜かれないようにだけ注意した。ワンツーなら最高だった。と言うが2着に入った徳島の小川真太郎も終始荒井の後ろにつけていた、隠れ3車ラインのように見えた人もいるだろう。ラインで独占と言っても良いだろう。

二次予選 九州の絆は番組屋まで

”九州の絆”は選手だけではない。番組屋もである。

熊本記念の時も同じような記事を書いたが、今回も二次予選を勝ち上がった27人中12人が九州勢である。番組編成も偏りがあったと言えるだろう。

結果として、三連単万車券となったのは実に3日目の7Rであった、シリーズ31R目のことである。観衆から見てもいかに簡単にレースが決まってしまっていると言うことではないだろうか?これは九州地区開催のレースはおもしろみがないとも言えるのではないだろうか。

注目の荒井は、というと伊藤颯馬のカマシについていき最後差すという荒井らしい1着だ。

準決勝 疑問残る捨て身

どういう作戦であったがわからないが、1番車の荒井は前受けできず6番手後ろ攻めとなり松本秀之介の捨て身とも見える追い上げで荒井を2番手まで連れていき最後こそ自力を出し勝利したものの、約1周も外を回された松本は最終1センターあたりで力つき敗退。1番車でありながら最後方の攻めになったのは荒井の責任である。それを準決勝まで勝ち上がった松本の自力を捨て身のように扱い、2番手をとり荒井だけ勝ち、決勝へ勝ち上がった。

1番車なら、九州のエースなら、勝ち上がりたいのであれば、せめてSは取るべきだろう。取れなかった時点で松本をあのように走らせるのは違うような気がする。特選ではなく、準決勝なのだから。

決勝 ワガママとは?

準決勝12人いた九州勢は決勝に5人となり、5人車結束し、荒井は三番手という並びになった。この並びの経緯はなんと荒井のワガママであるとコメントしている、どういったワガママなのか詳細は不明だ。同じく地元長崎の井上が4番手ということも非常に気になった。

レースは伊藤颯馬のツッパリ先行から久島も駆ける三段駆けとも言えるようなレース運びから荒井と井上が抜け出し、一騎討ち。3番手から出た荒井に軍配が上がった。

 

九州の戦い方

長崎に移籍して初年度。九州のドンとして長年やってきた荒井のために九州の全員が駆けたと言っても過言ではないだろう。シリーズ通して荒井を中心にやってきた九州勢の戦い方はあっているのだろうか?若手が育っていくには良い環境なのだろうか?

無論、ここまでしてもらっても勝つのが難しいのが競輪であり、勝ち切ったことは素晴らしいことである。しかし、九州の将来を考えると敗退した方がよい方向に向かった気もする。

そして何より、長年、長崎でやってきた井上はこれでよかったのだろうか。この記念も決勝まで1着で上がってきている。井上だって優勝したかったはずだ。4番手は納得だったのだろうか?コメントにあったワガママというのも気になる。ワガママが通るのは果たして荒井の人望なのだろうか?優勝者インタビューで、ラインへの言葉はなく、自らの来年のグランプリ出場を口にしたくらいだ。

 

有望な若手がたくさんいる九州に今、必要なのは”脱・荒井”かもしれない。

 

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24年の競輪は楽しみが増えた 別府記念【G3】オランダ王国友好杯

「グランプリ前に出走する意図は?」

グランプリを控える松浦が出走したことで、多くの注目を集めたのである。

松浦にとっては決して珍しいことではない。この時期の地元広島記念に毎年出走しているので、毎回このような質問をされているような気がするが、今年は地元記念ではないから余計に注目が集まっていた。

松浦の答えは地元のバンクが使えない事と練習以上に競争で得られるものがあるとのことだったが、以前のインビューではケガや病気以外で欠場はなるべくしない。ということも答えていた。確かに負け戦などでも欠場はあまり見られない。プロ意識が高く、とてもファンや競輪想いであるなと毎年思うのである。

 

ただただ、落車だけはしないでほしい…

 

坂井洋 覚醒か

初日特選は現SSから松浦、守澤、新田の3名をはじめ、三谷、北津留、坂井、浅井とおもしろいメンバーが揃った。

SS陥落の2人とはいえ、恐ろしいスピードとパワーの北日本ラインは1番人気となる。

地元九州勢は北津留1人で単騎の戦いとなるが人気は上々、混戦が予想された。

レースは近畿がイン切り、打鐘からは新田が猛烈なカマシ。その仕掛けに合わせたの単騎の北津留。絶好3番手確保。と思いきや…

北津留はなぜか北日本も叩いて先頭へ、そしてなぜか新田も突っ張る…引いて番手確保でも良かったのでは?そんな暴走気味の2人を尻目に目にも止まらぬスピードであっさりと後方9番手から捲ったのは坂井洋であった。

坂井に何か火がついたような、別人のようなスピードで勝ったのは、同県で若い眞杉が競輪祭を制し、今年だけで2つのタイトルを獲ったということが関係しているのかもしれない。刺激になっていないわけがない。24年の坂井は一味違うかもしれない。

準決勝

二次予選もエンジンがついているかのような捲りを見せた坂井洋。優勝するんじゃ?と思われた準決勝でもバイクのようなスピードで今度はカマシたのだ。すると番手の守澤が千切れるという失態。援護を失った坂井は裸逃げとなり7着に沈み、敗退となった。

普段は別地区であるため遺恨が残りそうな負け方だ。守澤はインタビューで反省を口にしていたが、後に引かなければ良いのだが…

もう一方の準決勝では特選組の北津留が地元のエース?大塚健一郎を決勝へ導く先行を見せ、新田の捲りを不発にさせた。自身は敗れるものの大分勢唯一の勝ち上がりに場内からは歓声が起こっていた。

6年ぶりの地元記念の決勝進出に大塚健一郎は「今年1年間のやってきたことの答えが出る」とコメントした。近年はケガに苦しみ、思うような結果が出ておらず、さまざまな思いも駆け巡っただろう。この決勝に思いを爆発させ結果を出せるのか。と期待が集まっていたが…

まさかの…歓声から悲鳴に

松浦の予選は完璧と言って良いだろう、グランプリに刺客なしといったところ。松浦は準決勝、佐々木豪の後ろから番手まくりで決勝に勝ち上がったが決勝は佐々木が番手を志願?松浦自身が四国の間に入るのを嫌ったか?なんと自力でとコメントを出したのである。決勝のメンバーは大塚を筆頭に三谷、浅井、守澤、内藤と落車回数の多いメンバーが揃っているので落車回避の自力か。なんて声や、佐々木の記念制覇に逃げる?いや、SSたるもの誰かの為に駆けるなんて…という声も。

結果はどうであれグランプリ前に落車だけはしないでほしい。競輪ファンの多くはこう願った…が…

 

 

最終2センターで競輪ファンの願いは崩れた。大塚のブロックにあった松浦はバランスを崩し落車してしまったのである…

 

もちろん大塚もわざとではない。大塚も地元記念に賭ける強い想いがあったのは確かだ。1年間やってきたことの答えが皮肉にも横の大きな動きで落車を誘発し、2人を落車させ失格という。いかにも大塚らしいという皮肉で終わってしまった。

松浦は棄権するも自ら立ち上がり、ファンに”大丈夫”という仕草を見せ、レース後のインタビューでも擦過傷のみで影響はない。というコメントを出したが、どんな落車でもダメージがあるものだ。ただ、グランプリに向けては雲行きが怪しい。非常に…

赤パンとして有終の美

今年で一度赤パンを脱ぐことが決まっている守澤は来年は自力で戦うことを宣言していて、ここでも別地区ながら内藤を後ろにつけ自力を宣言。

守澤の自力は可能性しかないのだ。よく切り替え後の守澤の自力発動はとてつもないダッシュ力に加え、中割りなどコースをこじ開けていくという姿を度々目にするのである。未知数なのは捲りや自在性と思っていた矢先、見せてくれました。

自ら動き、イン切りし、さらに後方から来た九州勢に飛びつき、3番手を確保し最終バックから捲りでて見事優勝したのです。守澤は一昨年の別府記念に続き2連覇となった。

 

 

今年は全日本選抜で2着、ダービーではゴールデンレーサー賞をとるなど幸先の良いスタートを切ったが、準決勝で落車し首の骨を骨折、復帰後の宮杯、オールスターで落車するという不運が重なり、SS陥落という結果は非常に無念であっただろう。

本人は「もうSS、赤パンはいいです、期待しないでください。」と笑うが、ファンとしては新しい楽しみが増え、期待もせざるを得ないだろう。

目標不在時、互いに別線を選択してきた同地区の守澤と佐藤慎太郎はラインを組む可能性が出てきた。

守澤ー佐藤慎太郎ラインなんてこのレースを見た後なら楽しみでしかない。

 

 

伊東温泉記念【G3】椿賞争奪戦

グランプリ直前の記念はつらい…

主催や選手など関係者から聞こえてきそうなほど、この時期は大変である。なぜならグランプリが決まっているS級は出走しないし、お客さんはグランプリに資金を温存する傾向もあり、本場は寒さも相まって客足は遠のく一方なのである。

 

それでも選手達は熱い走りを見せてくれていたおかげか、売上は昨年を大幅に上回る54億円であった。※昨年は48億円

寛仁親王牌決勝?

今節には犬伏湧也、和田健太郎、渡部幸訓、南修二、小松崎大地と寛仁親王牌の決勝メンバーが5人も揃った。初日特選は小松崎が外れたものの、競輪祭決勝2着の松井宏佑が入り見応えのあるレースであった。

犬伏のつっぱり先行に松井が勝負挑み、やり合ったところを山田久徳がしっかり捲り近畿ライン上位独占で決着。

犬伏スランプ突入??

競輪祭の開幕レース1番車に指名されるも。結果はご存知の通り振るわず。負け戦も特に見どころなく競輪祭を終えて、迎えた今節、初日特選も1番車に指名され、前受けつっぱり先行するも最後まで持たず失速し9着…その後、急性上気道炎のよる欠場が発表された。

犬伏の前受けつっぱり先行はいつもゴールまで持たない。あの強い犬伏にそんなはずは…とも思うが強い弱いの話ではなく脚質の適正ではないだろうか。

犬伏にはカマシ一発タイプの脚で、瞬間の最大出力がとてつもない力で400〜500m程度の航続距離なのである(数々の大物達を千切ってきた実績がある。S班でもついていけないほどである)

そこそこ高い出力で長い時間、800〜1000m踏み続けるのは苦手なのかもしれない。前受けつっぱり先行が得意な新山との比較をすると明らかな違いがある。

共同通信社杯準決勝、防府記念決勝、競輪祭初日と見てみるといずれも同じような結果である。本人が長い時間踏み続けられるようなテーマや改善狙って取り組んでいるのかは謎だが、そこまで心配はいらないとみる。赤板ではなく打鐘、または最終ホームからいけば犬伏の勝ちパターンである。

絶好調九州ライン、伊藤と林の相性抜群

今節合計3回の連携となった伊藤旭と林慶次郎。

2次予選では林のカマシに伊藤が渡部のブロックを受けるも、別線の追従を許さない脚を見せつけ最後は林をも交わした。

準決勝では内に包まれ、林との連携を外しながらも外を回り1着にくるなど、競輪祭で単騎で脇本に飛びつきついていった脚は健在、好調さもキープしていた。林も直線で中を割り2着に入った。連携外しながらもワンツーで決まった。

決勝では、松井のつっぱりに果敢に林が挑むが叩けず、叩けずと見るやいなや、すかさず南関勢の3番手を取りになんと和田健太郎に絡んだのだ。結果、南関3番手は取れず後退となったが、林慶次郎の果敢な攻めと伊藤旭の気持ちの強さは連日とても良いレースを見してくれた。

2人の縦脚は文句ないだろう。実力十分。そして林は臆することなく先行する姿をよくみかけ、伊藤の気持ちの強さは番手を任してもしっかりこなしてくれそうな動きであった。2人のコンビはとても良いコンビに見えた。九州を引っ張っていける力はあるだろう。

南関勢圧巻、松井魂の先行

決勝では南関勢が4車並ぶという番組になった。神奈川3車だったので和田健太郎が4番手と思いきや、五十嵐が3番手を譲った。小田原記念では深谷を4番手にしなかったりと

こういったところに南関勢の関係性の良さが伺える。防府記念ではS班の松浦が4番手に入回ったが、いずれも状況が違うので、どちらがとかではなくどちらも素晴らしい。

 

松井は前受けからなんと2周半つっぱり先行見せた。関東ラインが誘導を切り、叩きにきたところつっぱり、九州勢がすかさず来たところもつっぱり、全てつっぱって出させる気はなかったという魂の先行。さらに2着にも入った素晴らしいレース内容であった。レース後のインタビューでは「深谷さん欠場した分、頑張ろうと。自分も南関を引っ張っていけるように」とコメントした。

個人的には既に十分南関を牽引しているし、有力どころが欠場した今回に関して言えば松井自身が番手を主張したり、勝ちにいっても良かったのでは?とも思う。競輪祭を見ても思うことは、勝てる時に勝っておくことが松井に必要なことかもしれない。

優勝は和田健太郎、昨年は野原雅也

中割り、間を抜けてくる。

和田健太郎の代名詞と言っても良いだろう、この日も3番手から松井と佐々木と間を抜け見事1着。優勝となった。

12月の伊東温泉記念。昨年の優勝者は 故 野原雅也である。野原は昨年の伊東温泉記念を勝ち、3月の名古屋でのF1戦が最後のレースとなっているが、その最後のレースでは和田健太郎を牽制し共に落車。野原は失格となっているのだ。

そんな和田健太郎が今回伊東温泉記念で優勝を飾り、アンバサダーを務めた野原の奥様である野原美咲さんから花束を贈呈された。何かの縁があったとしか思えないこの巡り合わせ…競輪ファンは熱く込み上げてくるものがあったに違いない。

 

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正真正銘の証。二つ目のタイトル獲得。第65回 競輪祭

毎年のことながらこの時期は様々の想いが交錯する。

S級S班に昇格を決め喜びを表す一方で、降格が決まり寂しい思いをするのもこの競輪祭である。

年末のKEIRINグランプリが控えているとはいえ、多くの選手たちの戦いは、この競輪祭で一旦終わりを迎えるのだ。

 

関東の新時代、いや競輪界の新時代を築く24歳の証明

眞杉は今年、西武園で行われたG1オールスターで優勝をし、若きタイトルホルダーとしてグランプリ出場とS級S班を確定していたが、それは納得のできる勝利ではなかった。

地元地区開催、吉田拓矢の死に駆けに乗り、後ろ三番手はSS班の平原が固めるという贅沢な布陣、多くの有力どころも大量落車による欠場も重なったが、別線を寄せ付けず番手まくりで優勝。吉田の失格もあり、眞杉の優勝は波紋を呼んだ。

 

本人には悔しい気持ちや、どこかもどかしい部分もあったのではないだろうか?

 

そんな中、迎えた競輪祭では自力で順調に勝ち上がるも、ダイヤモンドレースと決勝は単騎となってしまう…

しかし、今回はこの単騎が眞杉とってはとても良い方向に向いたのだ。

眞杉のために駆けてくれる先行選手もいない、決勝では後ろを守ってくれる選手すらいなかった。競輪祭では大きな落車もなく有力どころが欠場ということもなかった。

自力で勝ち上がり、決勝を単騎で走り、見事優勝したことでオールスターでの風評を一気に吹き飛ばしたのである。

オールスターからわずか3ヶ月。同一年でG1を二つ制覇し、自ら”強さ”を証明し、観衆を黙らしたのである。かっこよい…かっこ良すぎるぞ。

 

眞杉はまだ24歳である。間違いなく関東、いや競輪界の新時代が始まった。

 

眞杉の強さが見えたシーン

二次予選シード権を獲得しダイヤモンドレースを迎えた眞杉はなんとグランプリでの単騎も想定してこのダイヤモンドレースに挑んだという。

24歳にして初のグランプリを単騎で戦うということに一切、気持ちで負けていなかったのである。眞杉のこの気持ちの強さはレースを見ていてもわかる。

準決勝では郡司に煽られ、古性に頭突きをくらうも怯む様子はなく、コースを譲ることなく郡司と古性を準決勝敗退に追い込んだ。

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決勝でも最終3コーナーで太田を止め、直線では松井に頭突きをかますほどだ。他のレースでも眞杉の気持ちの強さが出ているレースはたくさんある。

 

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気持ちの強さはこれからの追われる立場では、さらに活きてくるだろう。そんな眞杉に今後も注目だ。

 

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S級S班の昇降格

山口拳矢

来年のS班で1番の心配な選手である。

まず山口拳矢自体の状態である。ダービー以降これといった活躍がない。オールスターの落車で拍車がかかりオールスター以降は記念も勝ち上がることはなく、競輪祭では予選ですら見せ場を作ることはなかった。

さらに深刻なのは地区としても山口拳矢を支える選手がいない。浅井なのか…

こんな心配を払拭するような活躍を期待しよう。

清水裕

実力十分。エンターテイナーとしても抜群である。エンターテイナーというと佐藤慎太郎のようなファンサービスやトークなんかが思いつくが清水は一味違う。

走り自体がエンターテイメントなのだ。清水の果敢に攻める姿は見せ場を作り、見ている人々を魅了するのだ。来年はかつてゴールデンコンビと呼ばれた松浦と共に中国ラインを牽引する。清水がS班 返り咲きによりこの地区に今の所、弱点が見つからない。

松浦清水は互いに前後できる上に太田海也、鳥取、町田という先行選手もいる。中四国となれば犬伏もいるのだ。まさに最強軍団だ。

深谷知広

6年ぶりにS班へ戻ってきた。自力で地区のために駆けることが多かった深谷

しかし、今年は少し変わった姿が見ることができた。”番手の深谷”が非常に良かったのだ。本人もそういう練習を取り入れているとコメントしているように非常に番手での活躍が目立った。同時に静岡の若手も急成長しているのだ。深谷の効果かどうかは定かではないが、静岡からS班誕生は静岡にとっては刺激になるのは間違い無いだろう。競輪祭大活躍の簗田もさらなる活躍があるだろう。

守澤太志

今年もタイトル取れず、ついに陥落となってしまった。年齢的にも厳しい状況であるがこれだけの選手なのでタイトル獲得とSS返り咲きに期待。

来年は自力としても走るようなコメントもしていたので新規一転。何かきっかけや得られるものがあれば良い。中野や大川と注目の若手もいるし、SS新山の先行は来年も継続なのでチャンスがないわけではない。

新田祐大

記念を2つとり、競輪祭ではダイヤモンドレースを勝利するなど活躍をみせたが、若手の勢いと大舞台での敗退が響いてしまった。

年齢的にもそろそろ後ろを回る機会が今年以上に増えそうだ。番手の動き、働きを習得できるかがカギ。同県に競輪界を代表する名番手の佐藤慎太郎と成田和也の手ほどきを受け、どこまでやれるか。新田の動き次第では北日本の有望先行選手の未来に関わってくる。

郡司浩平

記念4つ優勝とコンスタントに活躍をしていただけにSS陥落は意外である。

確かに落車やアクシデントに見舞われたがSS陥落の原因はそこではない気がする。

テーマは番手だろう、郡司の性格なのだろうか、前を残すことを考えすぎるがあまりに自分が負けてしまうことが多々あった。競輪祭の準決勝でもそうだろう。

自力で後ろを残すことに自分のタイミングで駆けている方が成績良いのである。来年は郡司–深谷が多くなることで南関が最強になる可能性も。

平原康多の思いは…受け継がれる関東の絆

今年はとくに寂しい思いをしたファンも多くいたのでないだろうか。

SSを10年守った平原の陥落…

ケガに泣かされた1年であった。度重なる落車、長引くケガ。10年守ったSSという称号に赤いパンツが今年は十字架となり平原を苦しめた。

20年の四日市記念で平原率いる関東ラインに着いた当落上にいた佐藤慎太郎が優勝した際に平原は「これでグランプリ見えましたね」と声をかけた。

昨年の競輪祭後の当落上にいた清水が落ちたことについてコメントを求められた平原はこう言った「またSSに戻って来れば良い、彼は強い選手ですから」と残した。

心身ともに一流レーサーである平原は10年という長きにわたってSSを守り、関東も守ってきた。今年自分の成績が振るわず陥落という危機に直面したものの冷静だった。

眞杉匠という強い選手をSS 9人の中に送り込んだのだ。間違いなく平原の影響はあるだろうし、来年以降SSではなくなるものの眞杉の近くに平原がいるということ、一流レーサーたるものの手ほどきを受けられるのは眞杉にとってもこんなに心強いことはない。

 

そして平原に一言

またSSに戻って来れば良い、あなたは強い選手なんだから

第一回女子王座戦 負けるはずのない佐藤水菜

女子王座戦”初代”女王の称号をかけた熱き戦いは競輪場を飛び出してネットを中心に波紋を呼んだ。

ガールズに限らず男子競輪にもレース後に各々の持論を展開して議論することはたくさんあるし、他のスポーツや他の公営競技にもあるだろう。

選手が増え、G1が新設され、人気がでた一つの証拠なので良いことだ。と言い切るには早いのかもしれないが決して悪いことではない。

プロ野球やサッカーにももちろんあるし、試合後の球場やスタジアム近くの居酒屋にはそういった人たちが多くいる。競輪はギャンブルだから博打だからという人もいるが、野球やサッカーだってお金を払って観戦しているし、サッカーにはtotoサッカーくじなるものまであるのだから、そこまで変わらないと思う。

要するに競輪ファンのマナーやモラルの問題だと思う。悲しいがそういうこと。

問題のシーン

ゴール直後に優勝した梅川に対して肩に手を置き勝利を称えたのである。

これが問題になったのだ。

佐藤と梅川はナショナルチームに所属していてトラックチームでもチーム楽天Kドリームスで一緒の同士なのだ。

ガールズにラインは存在せず、協力して走ることはルール上あってはならないのだが、佐藤が前受けから番手に着く梅川を引いたのではないかと推測されている。つまり梅川を勝たせたのではないか?と思われ、これが波紋を呼んでいるのだ。

もしラインを組んでいるとするならば、他の選手は周回中にいつもやる位置取り争いをして分断を狙うなり、梅川を下げさせ前に入るなり、フタする作戦だってとれたはずだがそれは見られなかった。

負けるはずのない佐藤水菜

佐藤の人気は集中し1番人気。三連単は12番人気まで1着佐藤水菜であった。

観衆の勝手な負けるはずのない佐藤水菜が番手にいた梅川に差されたからである。

確認として梅川も世界を相手に戦うナショナルチーム所属の競争得点58点台のレーサーである。位置絶好の番手から佐藤を差すなんてごく自然なことである。

佐藤がゴール前、脚をゆるめたんだ。なんて幼稚なヤジもあったが冷静に見てみてほしい。1センターから仕掛けていて上がりタイムは3日間で1番早いタイムである、ゆるめたように見えた人の為に言っておくと、ゆるめたのではなくタレたのが正解ではないだろうか。

そして問題の肩に手を置き、梅川を称えたシーンにラインを組んでいたんだ。誤解を招くことはするな。との声もあがった。

一緒にレースを戦った相手を、勝った相手を称えて何が悪かったのか。他のスポーツでもよくある。同じ公営競技の競馬などでも見られるシーンである。ノーサイドという言葉を知らないのだろうか…入場前の敢闘門でやっていたら問題かもしれない。勝負の後に互いの健闘を称えるなんて素晴らしいことではないか。なぜ観衆はこれを受け入れられないのだろうか。これを許さないなんて、こんな悲しい世界はないと思う。

同じようなタイミングで柳原真緒も祝福している。

 

 

それは佐藤水菜が負けたから。強すぎるが故の問題なのか…

観衆が作り出した勝手な佐藤水菜。

 

負けるはずのない佐藤水菜…

 

車券購入以外にも競輪の為にできることはある

競技が違くて単純な比較はできないが”公営競技”なんだ。”ギャンブル”なんだ。という声が少なくないので同じ公営競技でありギャンブルである競馬と比較させてもらう。確かに競輪(自転車の競技側面)には後ろが有利という背景はもちろんあるということを前置きして、競馬にはこんなシーンをよくみる。そして競馬ファンはその姿を賞賛することが多い。素晴らしいではないか。

 

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悲しいが、もう一度いう。この違いは競輪ファンのマナーやモラルの問題だ。

競輪という素晴らしい競技がもっとたくさんの人に知られ、認められるにはファンの人のマナーやモラルは必要不可欠である。

 

初代女王 梅川風子 誕生

レースは佐藤水菜を終始マーク、佐藤の仕掛けに合わせ、最後差し切るシリーズ通して強いレースを見せた梅川が優勝。

 

強敵揃いのG1開催、誰が勝ってもおかしくない状況ではあるものの、連日ビッグネームが姿を消した…

女王児玉碧衣の敗退

地元の期待もある中でスタート。最終バックで踏むも車がいつものように進まない。

まさかの6着…初日から波乱が起きた。

翌日の負け戦でも2着。競争感覚がおよそ40日も空いたの原因と本人はコメントしていた。それでも原因がわかっているのはポジティブ材料である。グランプリでの巻き返し

女王奪還に期待したいところだ。

久米詩も敗退

準決勝では賞金トップで優勝候補である久米も敗退した。児玉とは対照的でコメントなどからは不調の原因がわからなかった。ナショナル組とは違い、国内戦線からジャパントラックカップに参戦していた疲労もあるのだろうか?本人の中で原因がはっきりしていれば良いのだが…グランプリに向けて少々心配である。

 

ガールズケイリングランプリ出走予定選手

ガールズケイリンG1の初代女王が3者出揃いました。

パールカップ 児玉碧衣

オールガールズクラシック 佐藤水菜

女子王座戦 梅川風子

この3人を筆頭に年末にガールズグランプリが行われます。

 

佐藤水菜

児玉碧衣

梅川風子

久米詩

尾方真生

吉川美穂

坂口楓華

 

グランプリということもあり、今回同様すんなり終えるとも思えませんが、その時はまた。

 

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